【12月5日 AFP】中国政府は5日、米国との貿易協議を今後90日間で前進させ、さらに米中首脳会談で既に合意した事項については即座に実施していくと明言した。

 中国商務省は声明で、1日に行われた習近平(Xi Jinping)国家主席とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の首脳会談について「成功」であったと強調し、合意事項の実施について自信を示した。

 また、「両国の経済・貿易問題の担当チームは明確な予定と行程表に従い、90日間の交渉を積極的に推し進めていく」とし、具体的な内容は示さなかったものの「中国は既に合意に達した特定の事項の実施に着手していく」と表明した。

 トランプ大統領と習主席は1日、20か国・地域(G20)首脳会議のため訪れたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談を行い、米中貿易戦争の「一時停戦」で合意。両首脳は来年1月1日に予定していた中国製品に対する米国による関税の引き上げを90日間遅らせ、その間に合意に向け協議することで同意していた。

 今回の商務省の声明により、中国政府は初めて公に90日という交渉期間について認めた。(c)AFP