【12月5日 AFP】先月30日に死去したジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領の忠実な介助犬、サリー(Sully)は3日、ブッシュ氏のひつぎに付き添って首都ワシントンに戻り、同氏との最後の旅をした。

 ブッシュ家の広報を務めるジム・マクグラス(Jim McGrath)氏は2日のツイッター(Twitter)投稿で、ひつぎの前に寝そべるサリーの写真を公開。「任務完了」という言葉と「#Remembering41(第41代大統領をしのんで)」というハッシュタグを添えた。

 サリーがブッシュ氏の介助犬になったのは6月。同氏と73年の結婚生活を共にしたバーバラ(Barbara Bush)夫人が死去してから、数週間後のことだった。

 ブッシュ氏の長男、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)第43代米大統領も、同じ写真をインスタグラム(Instagram)に投稿した。ジョージ・W・ブッシュ氏は、サリーはメリーランド州郊外のウォルター・リード米軍医療センター(Walter Reed National Military Medical Center)に移ると説明。「わが家は寂しくなるが、この犬が第41代にもたらしたのと同じ喜びを、新たな家となるウォルター・リードにもたらしてくれることを思えば、心が安らぐ」と記した。

 同氏の投稿には25万件の「いいね」が寄せられた。

 サリーは2歳のラブラドルレトリバー。この名前は、2009年に故障した旅客機をニューヨークのハドソン川(Hudson River)に不時着水させ、英雄とたたえられたパイロット、チェズレイ・サレンバーガー(Chesley Sullenberger)氏の愛称「サリー」にちなんで付けられた。

 映像は、ブッシュ氏のひつぎが安置されたワシントンの連邦議会議事堂に集まった弔問客、サリー。4日撮影。(c)AFP