【12月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)で10年以上オーナーを務めるマイク・アシュリー(Mike Ashley)氏は3日、12月末までのクラブ売却を検討していると明かした。

 アシュリー氏は英スカイニューズ(Sky News)に対し、年内中にこの取引が結論に達することを期待していると述べた。

「1月の移籍市場前までに取引を終えたい。限定的な話し合いではなく、これまでよりさらに進んだ段階にある」「私はふさわしい買い手に売却することを強く望んでおり、そうなればすべての人が満足し、良い知らせになる」

 53歳のアシュリー氏がオーナーを務める間に、ニューカッスルは2度の2部降格を味わうもすぐにプレミアに復帰するなどしており、相反する姿をみせた。

 アシュリー氏は「私が身を引くことができ、このチームに誰もが満足できるオーナーがやってこられることを、ニューカッスルのファンやクラブ、皆さんのために期待している」とコメントした。

 スポーツ用品ビジネス界の大物として知られ、2007年に1億3440万ポンド(約193億円)でニューカッスルを買収したアシュリー氏は、今年10月にクラブ売却の意向を示していた。

 また昨年1月には、クラブの買収に3億ポンド(約432億円)を提示していた実業家のアマンダ・ステイヴリー(Amanda Staveley)氏との交渉を終わらせていた。

 ニューカッスルは安定的に5万人以上の観客を動員しているが、サポーターたちは長い間苦悩している。

 ニューカッスルが最近手にしたタイトルは昨年のイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)だが、1部で最後に優勝したのは1927年で、1969年にはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)の前身に当たるインターシティーズ・フェアーズカップ(Inter-Cities Fairs Cup)を制している。

 昨年チームに2部優勝をもたらしたラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督が率いるニューカッスルは、現在プレミアリーグで15位に沈んでおり、14節を終えて3勝しか挙げられていない。(c)AFP