【12月1日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)のカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)は30日、チームのスターRBであるカリーム・ハント(Kareem Hunt)が女性を激しく押したり蹴ったりしている様子が映し出されている動画が確認されたことを受けて、同選手との契約を解除した発表した。

 今年2月10日に米クリーブランド(Cleveland)のホテルで起きた事件の映像が芸能情報サイト「TMZ」で公開されたことを受け、ハントがコミッショナー承認のロスター除外リストに登録されて練習や試合への参加ができなくなった直後、チーフスは同選手の解雇に踏み切った。

 昨季のラン獲得ヤードでリーグトップの成績を記録したハントとの契約を解除した理由の一部について、チーフスは事件の詳細を隠していたためと説明。チームの広報担当者は「今年はじめに、われわれはRBカリーム・ハントが関与した事件について把握していた」とのコメント文を発表した。

「当時はNFLと警察が事件の捜査を開始していた。チーム内部でもカリームと話し合い、マネジメントチーム数人も彼から直接事情を聴いた。そうした場で彼は誠実ではなかった」「きょう公開された動画で、その事実が確認された。われわれは、即刻カリームを解雇する」

 クリーブランドの情報サイトCleveland.comは、警察の報告書を引用し、19歳のアビゲイル・オッティンジャー(Abigail Ottinger)さんが、事件当日の夜に出会ったハントから暴行を受けたと通報してきた一方で、ハントと一緒のグループにいた別の女性は、オッティンジャーさんから暴力を振るわれたと話したと報道。この事件で逮捕者は出ていない。(c)AFP