キャラバン参加の移民女性ら、米国への圧力目的にハンスト実施へ
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【11月30日 AFP】米国と国境を接するメキシコ北部の町ティフアナ(Tijuana)に中米諸国から米国への移民を希望する集団(キャラバン)が集結している問題で、キャラバンに参加している女性10人が29日、ハンガーストライキに入ると表明した。難民申請を認めるよう米当局に圧力をかけるためだという。
ホンジュラス出身のクラウディア・ミランダ(Claudia Miranda)さんはティフアナで記者会見を開き、「誰も私たちに耳を傾けていないので、女性たちの運動としてハンガーストライキを行うことに決めた」と述べた。
現在ティフアナでは母国での貧困や暴力から逃れるため米国への入国を希望する移民6000人以上がキャンプ生活を送っているが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はキャラバンを多くの「常習犯」「凶悪犯」による「侵入」と称し、難民申請中の移民を入国させないよう移民対策の全面的な見直しを検討している。
対米国境にある入管当局の建物の前では白い旗を持つなどした女性たちが抗議行動をしようとしたものの、警察部隊に阻止された。女性らはメキシコの移民当局に対しても人道的な理由で滞在を認めるビザの発給を急ぐよう求めているが、ハンストの実施期間については明らかにしなかった。(c)AFP