【12月11日 東方新報】冬支度の北半球に対し、南半球のアルゼンチンは初夏を迎えている。ブエノスアイレスから約2000キロの所にあるペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)からさらに北東へ200キロ行くと、中国企業が建設している世界最南端の水力発電所「サンタ・クルス(Santa Cruz)」にたどり着く。

 発電所の建設は、中国の葛洲壩集団(Gezhouba Group)が受注。同集団が2013年1月に建設プロジェクトを落札し、翌年7月に習近平(Xi Jinping)国家主席がアルゼンチンを訪問した際、両国首脳の立会いの下で契約が結ばれた。5年間にわたる準備作業やインフラの建設を経て、今年2月に着工し、2022年4月に稼動開始予定だ。

 南極に最も近いこの水力発電所の建設は、中国とアルゼンチンの最大の提携事業であり、またアルゼンチンで最大の建設規模を誇る。そして「一帯一路(One Belt One Road)」の中で、中国企業による最大の電力事業となっている。(c)東方新報/AFPBB News