【11月29日 AFP】アフガニスタンの首都カブール東部で28日遅く、英国の民間警備会社の入った施設の外で大きな爆発があり、少なくとも10人が死亡した。地元当局が明らかにした。この爆発について旧支配勢力タリバン(Taliban)がツイッター(Twitter)で犯行声明を出した。

 内務省と警察当局によると爆発は自動車爆弾1台によるもので、英民間警備会社G4Sが入っている施設が標的となった。

 G4Sの広報担当者は英国の首都ロンドンでAFPに対し「われわれはカブールにある当社の拠点の一つで事件が発生したことを確認している。事態は進行中で、われわれは事態の収束に向けアフガン当局と協力している」と述べた。

 アフガニスタンの保健省報道官はAFPに対し「10人が死亡、19人が負傷し、負傷者は現場から運び出された」と明らかにした。犠牲者の国籍には言及しなかった。

 内務省のナスラト・ラヒミ(Nasrat Rahimi)副報道官も犠牲者数が同じであることを認めたものの、今後、数が変わる可能性を示唆した。

 G4Sのウェブサイトによると、同社はカブールで英国大使館に対する警備を受け持っている。

 国連(UN)が政府と反体制派の直接交渉を繰り返し呼び掛ける中、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は爆発発生の数時間前にタリバンとの和平協議を目指し交渉団の結成を発表していたばかりだった。(c)AFP/Usman SHARIFI