【11月28日 AFP】ミュージカル映画の名作『ウエスト・サイド物語(West Side Story)』(1961年)でアカデミー助演女優賞を受賞した米女優のリタ・モレノ(Rita Moreno)さん(86)が、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督(71)による同映画のリメーク版に出演する。

 モレノさんの広報担当者によると、オリジナル版で「アニタ(Anita)」役を演じたモレノさんは、リメーク版では新しい役柄である街角の店主「バレンティナ(Valentina)」を演じ、制作総責任者としても名を連ねる。

 オリジナル版とは異なり、リメーク版では主要な配役全てにラテン系の俳優を募集したことに対し、中米プエルトリコ出身のモレノさんは今年5月、スピルバーグ監督による新作が待ち遠しいとコメントしていた。

 AFPの取材に対し、モレノさんは「スピルバーグ監督がどんなリメーク版を作るのか、本当に楽しみです。ナーバスな気持ちもあります。旧作の『ウエスト・サイド物語』では、私たちの演技は非常にステレオタイプでした。でも時代が変化したのだから、スピルバーグ監督は型にはまった演出は避けると思います」と語った。

 モレノさんの広報担当から送られてきた声明の中では、スピルバーグ監督が「とても早い段階での議論から、私たちはリタ・モレノを起用することを希望していた」と述べている。同監督は「リタ・モレノのアニタ役は、ミュージカル映画史上最高のパフォーマンスとして知られており、個人的にも私のお気に入りだ」と付け加えている。(c)AFP