【11月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が今年3回行った利上げについて、「少しも満足していない」「的外れ」などと改めて不満を表明した。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)とのインタビューで、トランプ氏はFRBの金利引き上げを「間違っている」と批判。「彼らは間違いを犯している。私の直観は時として誰かの頭脳が私に告げる以上のことを私に教えてくれる」と付け加えた。

 利上げの継続が米景気浮揚策の足を引っ張っているとしてパウエル氏を繰り返し批判してきたトランプ氏は、「私は取引しているのにFRBは私に配慮してくれない」と語った。

 FRBはインフレ率が目標の2%を超えて上昇しないよう、12月にも追加利上げに踏み切るとみられている。米国の雇用は上向いており、失業率は3.7%と約50年ぶりの低水準を記録している。

 パウエル氏ら米金融当局者はトランプ氏が繰り返す前例のない政治的攻撃を退け、独立した中央銀行であるFRBの金融政策がトランプ氏による批判の影響を受けることはないと強調している。(c)AFP