【11月28日 AFP】2018年シーズンに復活を果たした男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が、新シーズンのメジャー制覇に向けて意欲を燃やしている。19年のメジャーが開催される四つのコースのうち、三つで合計6回のメジャー優勝を果たしていることも、自信を深める要因になっている。

 けがのためほぼ2年ぶりのツアー参戦となった18年、ウッズは見事に復活を果たし、ザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2018)勝利で劇的かつ感動的にシーズンを締めくくった。メジャーではわずかにタイトルへ手が届かなかったが、第147回全英オープン(The 147th Open Championship)で6位、第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)では2位に入った。

 そして19年シーズンのメジャーは、四つのうち三つが過去にウッズの勝っている会場で開催される。優勝4回の実績があるマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)はもちろん、全米オープン選手権(US Open Championship)が行われるペブルビーチ・ゴルフリンクス(Pebble Beach Golf Links)、全米プロが行われるニューヨーク州ロングアイランド(Long Island)のベスページステートパーク・ブラックコース(Bethpage State Park Black Course)でも、ウッズは過去に優勝を飾っている。

 今週末のヒーロー・ワールドチャレンジ(2018 Hero World Challenge)を前に、会場となるアルバニーGC(Albany Golf Club)でウッズは、「来年のメジャーは、四つのうち三つが過去に勝っているコースだから、すごく楽しみだ」と話し、昨季のメジャー後半2戦でできたゴルフを続けられれば、15勝目は近いと思うと述べた。

「後半のメジャー2試合では、優勝のチャンスをつくれたし、優勝争いの場にいることができた」「それこそ、まさに僕らが求めていたものだ。次は、すべての力を結集して状態をピークに持っていき、あの2週間のプレーを4回再現することがポイントになる」

「過去のゴルフ選手を見渡しても、そこがこのスポーツで最も難しい部分だ」「メジャーを何回も勝てる選手はほとんどいない。それはすごく難しいことなんだ」「幸い僕は14回も勝てているから、この先その数を増やせたらうれしい」

 ウッズには、ただの金もうけだと批判を浴びた前週のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)とのマッチプレーについても質問が飛んだが、本人はそれほど悪いものではなかったと話している。

「全体としては、好意的な評価が多いと思っている」「もちろん、交流の面でも、プレーの面でも、もっとできることはあった。二人とも、もっと良いプレーをしたかったと思っている。あの日はどちらもパットが良くなかったし、いくつか設定がタフなコースもあった」

「だからもし次があるなら、あんなに早いグリーンや、難しいピンポジションにしなくていい。それでも、あれだけ短いコースだったのだから、それぞれ7バーディーか8バーディーは取らないといけなかった。それがどちらもできなかった」 (c)AFP