【11月28日 AFP】英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相は27日、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)協定案への支持集めに向けた遊説先で、同国はEU域外諸国と貿易協定を結ぶことが可能であると言明し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の懸念を一蹴した。

 トランプ大統領はメイ首相がウェールズと北アイルランドに向かう数時間前、英国とEUが合意した離脱案では英国による米国との独自の貿易協定の締結が妨げられる可能性があるとし、EU側に「とても良い協定」にみえると述べていた。

 メイ首相は今後2週間で国民と、亀裂の入った議会を説得し支持を取り付ける必要がある。来月11日の議会下院での採決で承認が得られなければ屈辱的な敗北を喫し、合意案が破棄される可能性もある。

 メイ氏は最初の遊説先となったウェールズ中部のビルス・ウェルズ(Builth Wells)で、トランプ氏は合意案の取り組みに水を差していないと主張した。

 メイ氏は「われわれは独立した貿易政策を持つようになり、世界各国と貿易協定を交渉できるようになる」と述べ、「米国とは将来どのような合意が締結可能か、すでに協議を開始している」と話した。(c)AFP/Robin MILLARD