【11月27日 AFP】中国南部深セン(Shenzhen)の研究者が、世界で初めて遺伝子編集を施した双子の女児を誕生させたとして論争を巻き起こしている問題で、この実験に関わったとされる病院が27日、関与を否定した。

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 深セン和美婦児科医院(Shenzhen Harmonicare Women and Children's Hospital)は、この実験と、特に倫理基準の順守を承認する文書に記された署名が偽造された疑いがあるとの見解を示し、警察に捜査を要請したとしている。

 同院はウェブサイト上で、「人間の倫理性や道徳性にもとる遺伝子実験の進展には、常に断固反対してきた」と主張している。

 また同院の幹部は中国メディアのインタビューに対し、賀氏とは提携しておらず、同氏と以前に会ったことさえないと話している。

 南方科技大学(Southern University of Science and Technology)の研究者である賀建奎(He Jiankui)氏が主導したこの実験では、数週間前に誕生した双子の女児のDNAを、エイズウイルス(HIV)への感染を防ぐために改変。この実験は科学界に白熱した議論を巻き起こしている。

 健康な胎児や子どもたちを遺伝子編集の対象にするのは無責任だという声もあれば、賀氏の実験は時期尚早で危険だと非難する人もいる。

 中国国内の科学者らや研究機関も同様にこの実験を批判。国内の科学者100人が共同声明を出し、国による規制の改善を求めた。(c)AFP