NZの浜辺にゴンドウクジラ145頭、半数生存も安楽死
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【11月26日 AFP】ニュージーランド南部の小島で24日午後、浜辺にゴンドウクジラ145頭が打ち上げられているのをハイキング中の人が発見した。自然保護省の担当者が26日、明らかにした。
ゴンドウクジラが見つかったのはニュージーランド南島の南方沖30キロにあるスチュアート島(Stewart Island)で、発見時すでに半数が死んでいた。自然保護省のレン・レペンス(Ren Leppens)氏によると、残りのクジラも衰弱しており、遠隔地で人手が少ない点を考慮すると救出の見込みは「極めて低い」とみられることから、安楽死の処置が取られたという。
ニュージーランドではこの週末、これ以外に3か所でクジラが浜に乗り上げているのが見つかっている。北島の北端にある90マイルビーチ(90 Mile Beach)では25日、浜辺に打ち上げられたユメゴンドウ10頭が見つかり、これまでに2頭が死んだ。27日に残りの救出作戦を実行する予定だという。
また90マイルビーチ近くの浜辺で24日朝にマッコウクジラ1頭、さらに北島のオヒワ(Ohiwa)でもコマッコウの雌1頭がいずれも死んだ状態で見つかった。
ニュージーランドでは浜辺にクジラが打ち上げられる事例はそれほど珍しくなく、自然保護省で対応する件数は年平均85件に上る。クジラやイルカが浜に乗り上げる決定的な原因は分かっていないが、病気や迷子、地理的特性、急激な引き潮、天敵に追われる、異常気象などが指摘されている。(c)AFP