【11月26日 AFP】18F1最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)は25日、決勝が行われ、5回目の年間チャンピオンに輝いたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が優勝でシーズンを締めくくった。今季限りでのF1引退を表明しているマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、11位で最後のレースを終えた。

 通算83回目のポールポジションからスタートしたハミルトンは、アクシデントに満ちたレースの中でも冷静さを保ち、年間タイトルを争ったフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に2.5秒差をつけて今季11勝目を挙げた。

 今季のF1を完全に席巻してシーズンを終えた33歳は「今はとてもうれしい」と話してから、ベッテルについて「来年はもっと強くなって戻ってくると思う」と話した。対するベッテルは「彼がチャンピオンにふさわしい」とハミルトンをたたえ、「厳しい1年だったが、最後の1周まで全力を尽くした」と話した。

 F1で2回の年間チャンピオンに輝き、今季で引退するアロンソは、自身最後となるグランプリで11位となり、あと一歩でポイント圏内を逃した。

 また開幕周では、ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)のマシンが完全にひっくり返ってコースわきのバリアーに突っ込み、車から火の手が上がるという恐ろしいクラッシュが起こったが、幸いヒュルケンベルグにけがはなかった。

 レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がハミルトンとおよそ13秒差の3位でフィニッシュし、来季ルノーへ移籍するダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がレッドブル100戦目で4位に入った。5位はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)だった。

 以下、ルノーのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、フェラーリ行きが決まっているザウバー(Sauber)シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、フォースインディアのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)、ヒュルケンベルグと接触したロマン・グロージャン(Romain Grosjean)、ケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)のハース(Haas F1 Team)勢と続いた。(c)AFP