【11月25日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は24日、リビア南部のオアシスの町テザルボ(Tazerbo)で23日に警察署が襲撃され少なくとも9人が死亡、11人が拉致された事件で犯行声明を出した。

 この襲撃は、元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏率いる民兵組織「リビア国民軍(LNA)」に忠誠を誓った治安要員が標的とされた。

 ISは傘下の通信社アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出し、ハフタル氏率いる民兵組織との戦闘で多数の「幹部」を捕らえたほか、戦闘員29人を死傷させたと発表した。

 治安当局の高官は23日、治安要員9人が死亡し、複数の民間人と治安部隊の指揮官1人を含む11人が拉致されたとAFPに明かしていた。

 ISがハフタル氏に忠誠を誓った勢力を襲撃して犯行声明を出したのは、先月リビアのクフラ(Kufra)県で少なくとも5人が殺害されたのに続き、この1か月足らずの間で2件目。(c)AFP