【11月24日 AFP】パキスタン北西部にある情勢の不安定な部族地域で23日、混雑した市場で自爆攻撃があり、地元当局によると少なくとも31人が死亡、50人が負傷した。

 地元当局者がAFPに語ったところでは、攻撃があったのはシーア派(Shiite)イスラム教徒が多数を占める部族地区オラクザイ(Orakzai)の町カラヤ(Kalaya)で、定例の金曜のバザール(市場)が開かれていた最中だった。

 当初の捜査では野菜の段ボール箱に隠された即席爆弾によるものとされていたが、当局者らは後に自爆攻撃だったと述べた。

 当局者によると、死者31人のうち22人はシーア派イスラム教徒だった。50人以上が負傷し、うち17人は重体となっている。部族警察もこの死傷者数を確認した。

 オラクザイはアフガニスタンと国境を接する、情勢の不安定な7つの半自治・部族地域の一つ。この地域一帯は長い間、世界的な対テロ戦争の主戦場となっており、バラク・オバマ(Barack Obama)米前大統領が「世界一危険な場所」と呼んだことで知られている。(c)AFP