【11月22日 CNS】伊ファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」が中国を侮辱したとして、同国内の多くのECサイトは22日に、今後は一切の同ブランド品を置かないとする声明を出した。

【関連記事】ドルガバが上海でのショー中止 インスタ投稿への差別批判広がる

 22日午後、記者は天猫(Tmall)、京東(JD.com)、拼多多(Pinduoduo)などの中国の大手Eコマースプラットフォームを検索してみたが、関連商品は見つからなかった。

■問題の経緯

 上海で21日にショーを予定していたドルチェ&ガッバーナは、カウントダウン動画を公開。動画はアジア人女性が箸を使ってピザやスパゲティを食べるという内容で、ネットユーザーからは「中国文化を侮辱している」との批判が相次いだ。

 動画が議論を醸す中、同ブランドのデザイナー、ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)氏が、SNSで中国を侮辱する内容のメッセージが中国で拡散され、さらに非難を浴びた。

 その後、同社は「アカウントがハッキングされた」と釈明したが、非難が収まることはなかった。これを受けて、21日のショーに参加するはずだったチャン・ツィイー(Zhang Ziyi)さんやリー・ビンビン(Li Bingbing)さんなどの中国の大物著名人らがショー当日に欠席を発表。さらに、同ブランドのイメージキャラクターの中国人女優、迪麗熱巴(ディリラバ、Dilraba)さんと、アイドルの王俊凱(Wang Junkai)さんの事務所がそれぞれ、同ブランドとの契約を解約、今後一切取引をしないとの声明を出した。(c)CNS/JCM/AFPBB News