【11月25日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)丹寨県(Danzhai)興仁鎮(Xingren)で、楊興全(Yang Xingquan)翁と息子と孫が、一緒に伝統楽器の「芒筒笙(Mangtong Lusheng)」を作っていた。ミャオ族の暦で新年が到来する前に完成させ、楊家一族三世代が一緒に新年祭りを過ごすためだ。

 貴州省東南部に位置するミャオ族トン族自治州の丹寨県は、ミャオ族の「芒筒笙」の故郷と呼ばれている。「芒筒笙」の制作には悠久の歴史がある。

 制作工程は、数十にも及び、刮(こする)、削(けずる)、通(とおす)、打(うつ)、錘(たたく)、夹(はさむ)、鉆(あなをあける)等の道具を駆使し、材料の選定、簧(リード)の制作から取り付けと音階調整などの工程を経て、1セット8本の制作期間は、約20日間。ミャオ族の制作技術と芒筒芦笙は2006年5月と08年6月に、それぞれ第1期と第2期の国家級非物質文化遺産として指定されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News