【11月20日 AFP】リオデジャネイロ五輪の柔道男子66キロ級で銀メダルを獲得した韓国のアン・バウル(Ba-Ul An)が19日、兵役免除の書類を偽装したとして、同国のナショナルトレーニングセンターから追放され、母国代表としてグランドスラム大阪2018(Osaka Grand Slam 2018)に出場することも禁止された。

 韓国では健康な男子は基本的に全員、18歳から28歳までの間に21か月間の兵役に服す必要があることが法律で定められているが、五輪のメダリストとアジア競技大会(Asian GamesAsiad)の金メダリストは特別にこれを免除される。ただしその場合でも、最大60日間の基礎的な軍事訓練を受け、544時間のスポーツ関連の社会奉仕活動に従事しなければならない。

 アンは、2016年11月から今年7月までに300日間の社会奉仕活動を行ったことを証明するための書類を提出していた。しかし、ニュース専門局「YTN」の報道は提出された文書の内容と食い違っており、奉仕活動をしていたとする当日、同選手がナショナルトレーニングセンターで公開トレーニングに参加していたと伝えた。

 韓国柔道連盟(KJA)は、アンについてトレーニングセンターから追放したことに加え、同国代表として今週開催されるグランドスラム大阪への出場を禁止することを発表。AFPの取材に対して、「今後の対応に向けて、この問題についてはまだ詳しく調査する必要がある」と述べた。

 アンは現時点で、この問題に関するコメントを出していない。

 韓国では先日も、サッカー同国代表の張賢秀(Jang Hyun-soo、チャン・ヒョンス)が兵役免除の書類を偽造して、大韓サッカー協会(KFA)から永久追放処分を受けたばかりだった。兵役義務については、スポーツ選手やアーティストが1度の業績で免除されるのは不公平だという批判の声が出ており、政府も制度の見直しを示唆している。(c)AFP