【11月20日 AFP】英鉄道警察(British Transport Police)は19日、サッカー元イングランド代表のポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)容疑者が、電車内で女性に性的暴行をはたらいたとして訴追されたことを明らかにした。広報担当者によると、容疑者は「被害者の体に触れた」1件の性的暴行罪で訴追された。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)などで活躍し、現役を引退してからアルコール依存症に悩まされている51歳のガスコイン容疑者は、8月20日に英北東部のダラム(Durham)駅で逮捕され、来月11日に出廷することになっている。

 ガッザ(Gazza)の愛称で知られるガスコイン容疑者は、ニューカッスル(Newcastle United)で名を上げた後、トッテナムをはじめイタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)、スコティッシュ・プレミアリーグのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)など数々のクラブでプレー。同世代の中で最も才能に恵まれたMFの一人として、イタリアで開催された1990年のW杯(World Cup)では中心選手として母国の4強入りに貢献するなど、代表通算57キャップを記録した。

 サッカー界のビッグネームとして最初に中国リーグに移籍した一人でもあるガスコイン容疑者は、2003年に同国2部のクラブで選手兼監督に就任して衝撃を与えたが、その期間はわずか数試合しか続かなかった。2016年には自身のラジオ番組で黒人の警備員に対して人種差別発言を行い、裁判所から罰金と慰謝料の支払いを命じられた。(c)AFP