【11月18日 AFP】ラグビーテストマッチは17日、各地で行われ、シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2018)覇者のアイルランドが16-9でW杯(Rugby World Cup)王者のニュージーランドを破り、ホームで初めてオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表)から勝利を飾った。

 世界上位2チーム同士の対戦は、ジェイコブ・ストックデール(Jacob Stockdale)のテストマッチここ14試合で12本目となるトライが勝負を分け、来年のW杯(Rugby World Cup 2019)で日本と同組に入っているアイルランドに軍配が上がった。

 アイルランドはこれでホーム11連勝。ニュージーランドとは同国出身のジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)が就任してから4回対戦しているが、これで2016年に米シカゴで初勝利を飾ったのに続き、オールブラックス戦2勝目を挙げている。

 主将のロリー・ベスト(Rory Best)は「きょうは自分たちの底力を見せることができた。2年前にここで対戦したとき(9-21で敗戦)との違いは、あのときはトライができなかった。きょうはそれができた」「みんなを本当に誇りに思う」とコメントした。

 一方、オールブラックス主将のキーラン・リード(Kieran Read)は言い訳のできない敗戦だと話し、アイルランドの公営テレビRTEに対して「きょうはアイルランドの方がはるかに良かった。守備が非常に堅かった」とコメントした。

 その他のテストマッチでは、南アフリカやフランス、オーストラリア、ウェールズが勝利を収めた。

 スコットランドとのアウェーゲームに臨んだ南アフリカは、ハンドレ・ポラード(Handre Pollard)が18得点を稼いで26-20の勝利を収め、フランスから劇的な逆転勝ちを飾った前の試合に続く連勝を飾った。敵地でスコットランドを破ったのは、この2年間でわずか2チーム目となる。

 フランスは28-13でアルゼンチンを下し、9か月ぶりの勝利を手にした。来年のW杯まで1年を切る中、本大会で同組に入っている相手とのテストマッチで、テディ・トマ(Teddy Thomas)が2トライを挙げて勝利している。

 オーストラリアは26-7でイタリアを退けた。イタリアの得点が2回取り消される微妙な判定もあったが、マリカ・コロインベテ(Marika Koroibete)が2トライを挙げて勝利し、次週英トゥイッケナム(Twickenham)で行われるイングランドとの対戦に弾みをつけた。

 ウェールズは74-24でトンガから完勝を収め、テストマッチ8連勝を飾った。前の試合から大きくメンバーを代えた中でダン・ビガー(Dan Biggar)がけん引し、チームは10トライを積み重ねた。(c)AFP/Pirate IRWIN