【11月16日 CNS】内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)フフホト市(Hohhot)の愛犬家、張磊(仮名)さんは15日、「待っているのが誰であろうと、そこを守り続けていることに感動した。ぜひ引き取らせてもらい、家族として温かく受け入れたい」と語った。

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 この数日、連日のように、フフホト市の道路の一角を守る犬がインターネット上で評判となっている。中国新聞社(China News Service)で「事故死した主人の帰り待つ? 犬が現場の道路脇に80日間」と題するニュースが報道されると、多くの愛犬家が犬を引き取りたいと申し出ていた。

 あるネットユーザーは「けなげなわんこに涙が止まらなかった。愛してくれる飼い主が現れることを祈りたい」。また別のネットユーザーは「動物にも心があるということね。命は大切にしないと」と書き込んだ。

 ボランティアの徐小鋼(Xu Xiaogang)さんは、この間、犬の動向を見守ってきた。「寒くなってきており、これ以上路上に居続けることは望ましくない。犬だけでなく車にとってもリスクだ」と語る。

 徐さんは14日夜、網などを準備し、他のボランティアらと共に犬を保護しようと試みたが、犬の警戒心が強く、色々な方法を試したがうまくいかなかった。

 15日になり、フフホト市公安局犬類検査所は、犬と人と車の安全を考慮し、玉泉区公安分局治安大隊と共同で犬を保護した。犬類検査所の警官は、取材に対し「ボランティアの方々が交通量の多い路上で犬を保護しようとすることは、安全面で問題があるので、警察が専門の用具を使って行うこととした。保護完了後、愛犬家の張磊さんが規定のプロセスに基づき引き取った」と語った。

 徐さんは「動物にも感情がある。感謝する心もある。市民の皆さんは、動物を嫌うのは自由だが、動物を傷つけることだけは止めてほしい」という。(c)CNS/JCM/AFPBB News