■「ミニ海王星」である可能性も

 ドップラー効果を用いた観測では、惑星のサイズと軌道を比較的正確に予測することは可能だが、新発見の惑星がどのような姿をしているかを明らかにする試みは、現段階では臆測の域を出ないという。

 リバス氏は、「惑星の性質に関しては、あいまいな領域を出てはいない。この程度の質量を持つ惑星が岩石質であることは、これまでに複数例確認されている。これは惑星が地球に似た固体表面を持ち、その上部に何らかの大気や凍結層がある可能性があることを意味する」と説明しながら、その一方で「われわれがミニ海王星と呼ぶ、太陽系のガス状巨大惑星の小型版のような惑星」である可能性もあると続けた。

 バーナードスターbは寒冷で、生命の居住に適さず、直接観測もほぼ不可能だが、利点が一つある。それは、非常に近いということだ。

 これより地球の近くにあることが知られている唯一の系外惑星は、4光年強の距離にある連星系のアルファ・ケンタウリ(Alpha Centauri)の中の1つの恒星を公転している惑星で、2016年に発見された。

「太陽系のごく近傍にはそれほど多くの恒星は存在しない。系外惑星を探すための投資は高くつく」と指摘するリバス氏は、「系外惑星を詳細に研究する目的でこれらの惑星を観測したいという希望があるなら、すぐ隣にあるものから始める必要がある。これがさらなる発見につながるかもしれない」とコメントしている。(c)AFP/Patrick GALEY