■予防法や標的療法はまだ見つかっていない

 メッソニエ所長は、報道陣に対し「CDCは現在、AFMを発症させる原因について解明を試みている」と語り、「すでに検出されているウイルスの一つかもしれないし、まだ検出されていないウイルスかもしれない。あるいは、実際に(自己免疫作用を介して)AFMを誘発する別のプロセスが、ウイルスによって活性化されていることも考えられる」と説明した。

「CDCは科学主導の政府機関だ。現時点では、科学は答えをもたらしていない」

 おそらく親たちが最もフラストレーションを感じるのは、AFMに対する予防法や標的療法が存在せず、治療介入ができない点だろう。13日発表のAFMに関するCDCの最新報告書には、「上下肢の急性のまひを発症している子どもの親や保護者には、医療機関への早急な相談が求められる」と記された。

 2017年にはAFMを発症した子ども1人の死亡が報告されている。(c)AFP