■特別待遇

 この議論について問われた元世界ランキング1位のフェデラーは、大会日程について主催者と話はすると認めた一方で、自身は優遇措置を受けていないと確信していると明かした。

 ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)のシングルスでドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に勝利した後、フェデラーは報道陣に「彼ら(主催者)には時折、『月曜日と火曜日だったらどっちがいい?』とか『昼と夜のどちらに試合をしたい?』と聞かれることはある。僕の代理人のところに聞きにいくこともあるね」と話した。

「アジアのことを考えると夜にプレーしてほしいとか言われることもある。もちろん自分の意見を言える場合もあるが、全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships)では、月曜日のプレーを希望したのに結局は火曜日の夜に試合を行ったことだってある」

「何も問題はないよ。この問題に関しては20年にわたり対処し続けている。良い意味でね。有利な条件を得ることもあれば、そうじゃない時もある。そういうものだと思う」

「彼らだって聞いてくることもあれば、そうじゃない時もある。しかし、ここで明確にしておきたいのは、自分が耳にしたことの多くが事実ではないということだ」

 また、今回のワールドツアー・ファイナルズで自身100個目のシングルスタイトル獲得を目指しているフェデラーは、今回の優遇問題に境界線を引きたいと強調し、「正直に言えば、ワールドツアー・ファイナルズの期間中に、その話題について話す気分ではない」と胸中を明かした。

「今話題になっているのは、1週間以上前にフランス語で行われたラジオインタビュー。ジュリアンはナイスガイだし、ジュニア時代から彼のことを知っている。この件に関しては完全に文脈を外して引用されてしまっていると思う」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS