■「夢が実現した」

 バングラデシュ政府は、堤防の設置、水上農場技術、可動式浄水設備など異常気象対策を扱う新たな専門機関を設置し、4億ドル(約450億円)以上の予算をつぎ込んでいる。

 2人の子どもを持つモサマット・ジャルナ(Mosammat Jharna)さんは幼い頃、突然の嵐で増水し、家の四方を水で囲まれて、学校に行くことができなくなってしまった経験が何度もある。

 しかし、こらからはどれだけ地形が変わろうとも、彼女の子どもたちにとっては、この学校が希望のシンボルであり続ける。ジャルナさんは、自宅近くに「水に浮かぶ学校」が停泊しているのを見つけると、「子どもたちに教育を受けさせたいという夢がかなった。私のように読み書きができない大人になってほしくなかったから」と笑顔で話した。(c)AFP/ Sam JAHAN