【11月12日 AFP】イエメンの港湾都市ホデイダ(Hodeida)で発生した親政府派と反政府派武装勢力との戦闘で、24時間以内に民間人を含む少なくとも149人が死亡した。医療および軍関係者が12日、明らかにした。

 軍関係者はホデイダで民間人7人が死亡したと認めたものの、詳細については明らかにしなかった。

 また市内の病院に勤務する医療関係者らは、イランが支援する反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」の戦闘員110人と親政府派の戦闘員32人が11日から12日にかけて死亡したと発表。さらに軍の情報筋によると、親政府派を支援するサウジアラビア主導の連合軍はフーシ派に対して複数回空爆を実施したという。

 親政府派はフーシ派が実効支配するホデイダの奪還作戦を展開しており、11日にはホデイダ東部の住宅街に到達。市街戦により民間人にさらなる危険が及ぶ懸念が広がっている。

 紅海(Red Sea)沿岸に位置するホデイダでは今月1日にフーシ派と親政府派勢力の戦闘が始まって以降、これまでに600人近くが死亡している。(c)AFP