【11月12日 CNS】中国の大手ECプラットフォーム天猫(Tmall)による2018年「双11(独身の日)」の販売セールが終わった。今年の最終成約額は2135億元(約3兆5000億円)となり、史上初めて2000億元を超えた。

 天猫の2018年「双11」は、成約額のほかに、多くの新記録を作った。物流の発注件数は午後11時18分09秒の時点で10億件を突破、「小包10億個時代」の幕開けとなった。午後10時には、210種のブランドの成約額が1種当たり1億元を突破し、昨年の1億元超のブランド数167種を遥かに超えた。そして「生体認証支払」時代の幕開けでもある。天猫「双11」の当日、60.3%の決済は支付宝(アリペイ、Alipay)の指紋認証と顔識別で行われた、などだ。

 このほか、天猫の2018「双11」の成約額のトップ10の都市は1位から順に、上海、北京、杭州(Hangzhou)、広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)などだった。

 阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング、Alibaba Group Holding)の張勇(Daniel Zhang)CEOは、「アリババの経済体系の中の多種多彩なビジネス・シーンと、それにより作られたデータ資産と、アリババが急速に推し進めるクラウド・コンピューティングが結びつき、一種独特な『アリババ・ビジネス・システム』を形作り、現在それに機能を付加したブランド+商業+企業を合わせたデジタル化転換が進んでいるのだ」と語る。

「天猫の『双11』は、再びアリババ・ビジネス・システムの持つ重要で巨大な価値を世界に見せつけ、世界の人々はこれにより中国と世界経済に対する自信を持つようになるだろう」と張CEOは語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News