【11月12日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は11日放送の米CNNテレビのインタビューで、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と前日に行った会談に関し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国は防衛費をより公平に負担する必要性について一致したことを確認しながらも、欧州諸国は米国製兵器の購入費を増やすべきではないとの見解を示した。

 インタビューは9日、マクロン氏とトランプ氏の首脳会談後に行われた。これに先立ち、マクロン氏は「真の欧州軍」の必要性を訴え、トランプ氏はそれを「無礼だ」と批判していた。

 マクロン氏はインタビューの中で、会談ではこの「誤解」(仏大統領府)についても話し、「トランプ氏は記者団の前で問題ないと認めた」と説明した。

 その一方で「率直に言うと、欧州諸国には米国製の兵器や物資を購入するという目的では防衛費を増やしてほしくない」とも語った。

 マクロン氏は先月、ベルギーが欧州製の戦闘機でなく米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)のステルス戦闘機「F35」の調達を決めたことを、「欧州の利益に反する」として批判していた。CNNのインタビューでも、欧州の防衛は欧州が自ら担う責任を強調した。(c)AFP