【11月11日 AFP】18-19フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2018)は10日、広島で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)5位から巻き返した紀平梨花(Rika Kihira)が逆転優勝を果たした。

 これがGPシリーズデビュー戦となった16歳の紀平は、冒頭からトリプルアクセルと3回転トーループのコンビネーションを決めると、そのまま驚異的な演技で154.72点をマーク。合計224.31点でライバルたちを退けた。NHK杯の女子シングルで日本勢が優勝するのは、2015年の宮原知子(Satoko Miyahara)以来となる。

 演技後、たくさんのバラで地元日本の観客から祝福された紀平は「まだ信じられない。これだけ心からうれしいのは初めて。すごく思い出に残る大会」と話した。

「きのう(9日)はトリプルアクセルに不安があったが、きょうは朝練からしっかり確認して、それを演技で出せた」

 宮原が合計219.47点で2位、元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva、ロシア)が219.02点で3位に入った。(c)AFP