【11月11日 AFP】18-19スペイン1部リーグは10日、第12節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は負傷したまま約30分間プレーを続けたディエゴ・ゴディン(Diego Godin)が後半アディショナルタイム1分に決勝点を決め、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に3-2で逆転勝利を収めた。

 64分にイニャキ・ウィリアムス(Inaki Williams)のゴールでビルバオが2-1とした場面で負傷したゴディンだったが、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督はすでに3人の交代枠を使い切っていたため、キャプテンはピッチにとどまった。

 80分にロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)が頭でゴールを決めて同点としたアトレティコは、終了直前にゴディンがゴールネットを揺らした。これは当初オフサイドと判定されたが、ホセ・サンチェス(Jose Sanchez)主審はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と相談し、得点が認められた。

 アトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われた一戦は、ビルバオがウィリアムスのゴールで先制すると、アトレティコはトーマス・パルテイ(Thomas Partey)がロングシュートを沈めて追いつくなどシーソーゲームとなり、最後は劇的な幕切れとなった。

 ゴディンは試合後、「ウィリアムスの得点(2点目)のときに筋肉を痛めた。シメオネは私に前線にとどまるように言った。CKやエリアにボールが来たときに動いた。チームの役に立とうとしてそれがうまくいった」と話した。また、シメオネ監督は「このスタジアム史上最もエキサイティングな勝利の一つだ」と興奮を隠せなかった。

 この結果アトレティコは、11日にホームにレアル・ベティス(Real Betis)を迎える首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を1とした。

 一方、開幕戦以来勝利のないビルバオは17位に沈んでいる。この間にビルバオはバルセロナとレアルと引き分けており、アトレティコ戦でも試合を優位に進めていた。

 6日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に2-0で勝利したアトレティコは、故障者を数多く抱えながらも復調の気配を見せている。

 ゴディンとジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)はこの試合で戦列に復帰したが、リュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)やホセ・マリア・ヒメネス(Jose Maria Gimenez)、ステファン・サビッチ(Stefan Savic)が負傷中のため、ゴディンは19歳のフランシスコ・モンテーロ(Francisco Montero)とCBのペアを組んだ。

 ゴディンは「チームにとって重要な1週間を終え、多くの選手がいないので難しい試合になることは分かっていた。だがこういった勝利がエネルギーになる。それはファンを高揚させ、選手にも同じ影響を及ぼすんだ」とコメントしてる。(c)AFP/Thomas ALLNUTT