【11月7日 AFP】欧州南天天文台(ESO)は6日、銀河団「エイベル2597(Abell 2597)」の合成画像を公開した。銀河の中心にある超大質量ブラックホールのエネルギーによってガスが噴水のように放出されている様子が捉えられている。

 黄色い部分は南米チリにあるアルマ電波望遠鏡(ALMA)が観測した低温ガス、赤い部分はESOの超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)に搭載されたパノラマ式インテグラルフィールド分光器MUSE(Multi Unit Spectroscopic Explorer)が観測した高温水素ガス、青紫色の部分は米航空宇宙局(NASA)のX線観測衛星チャンドラ(Chandra X-ray Observatory)が撮影した高温の電離ガスを示している。黄色い部分では物質が内側に落下しており、赤い部分では物質が広範囲に放出されている。(c)AFP