【11月7日 AFP】世界水泳選手権(FINA World Championships)で金メダルを獲得したこともある元競泳男子のフィリッポ・マニーニ(Filippo Magnini、イタリア)氏が、薬物違反で4年間の資格停止処分を科された。イタリア反ドーピング機関(NADO)は8年間の資格停止を求めていたが、実際の処分は4年となった。

 現在36歳のマニーニ氏は、2005年と2007年の世界水泳の100メートル自由形で金メダル、2004年アテネ五輪の4×200メートル自由形リレーで銅メダルを獲得した選手で、2017年12月に現役引退。競泳女子のスーパースター、フェデリカ・ペレグリニ(Federica Pellegrini)との交際でも人気になった。

 マニーニ氏は、栄養士のグイド・ポルチェリーニ(Guido Porcellini)氏が禁止薬物と偽造医薬品の不正売買で30年の資格禁止を科された事件と関連して、同じく競泳のミケーレ・サントゥッキ(Michele Santucci)とともに調査対象になり、事件の証拠から、禁止薬物が同氏の元へ送られる予定だったことが判明していた。

 ただし、マニーニ氏がそれを使ったかだけでなく、受け取ったかも証明されていない。マニーニ氏は「自分がこの処分を科されるのはずっと前から決まっていたことで、それだけに強い怒りを覚える」「証拠は何もない」と話し、処分への異議申し立てを行う考えを示した。

 サントゥッキにも4年間の出場停止処分が科された。(c)AFP