【11月6日 AFP】フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)を率いるティエリ・アンリ(Thierry Henry)監督は5日、ここまで勝利が挙げられていないことについて言い訳をせず、チームは6日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のクラブ・ブルージュ(Club Brugge)戦で全力を出し切ると主張した。

 モナコは、リーグ戦でストラスブール(Strasbourg)とスタッド・ランス(Stade Reims)に敗れ、ディジョン(Dijon FCO)とはドロー、さらに前節のチャンピオンズリーグではクラブ・ブルージュと引き分けに終わり、アンリ監督就任後の4試合で白星から見放されている。

 現役時代にアーセナル(Arsenal)やFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーし、W杯ロシア大会(2018 World Cup)ではベルギー代表のアシスタントコーチを務めたアンリ監督は「重要な一戦になる」と意気込みを述べた。「たとえ『前の試合で取らないといけなかった』と言う人がいたとしても、われわれには勝ち点3が必要だ」

 モナコは所属するグループAで3位につけており、勝ち点1でクラブ・ブルージュと並んでいる。首位は同9のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)で、同6のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が2位に入っている。

 モナコでプロキャリアをスタートさせたアンリ監督は、「2週間で全てのことは変えられない。だから、あまり深刻に考えすぎるべきではない」と述べた。「仕事をすることが大切だ。選手それぞれが内面を見つめ、もっとできることをやらないといけない」

 2016-17シーズンのリーグ1を制したモナコはこの18か月の間に、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)をパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に、ベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)とベンジャミン・メンディ(Benjamin Mendy)をマンチェスター・シティ(Manchester City)に、ティエムエ・バカヨコ(Tiemoue Bakayoko)をチェルシー(Chelsea)に、トマ・レマル(Thomas Lemar)をアトレティコに、ファビーニョ(Fabinho)をリバプール(Liverpool FC)に売却している。

 それでもアンリ監督は、選手の入れ替わりが、心配になるようなモナコの崩壊につながったとは考えておらず、「変化は言い訳にならない」と話し、以下のように続けた。

「メンタル的なことだが、平静を装う気はない。憂慮すべき状況に間違いはないからだ」「ハードワークし、状況を好転させられるかはわれわれ次第だ」 (c)AFP