【11月6日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は5日、インターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は多くの都市が熱烈に誘致している第2本社を1都市に集中させるのではなく米国内の2都市に分けて建設することを計画していると報じた。

 同紙が消息筋の話として伝えたところによると、アマゾンは第2本社を2か所に分けることで、経済的利益だけでなく住宅の供給や交通などの面での負荷も分散されると判断した。

 立地を分けることにより同社で勤務できるコンピューター技術者が増え、優秀な人材を採用できる可能性も広がるとの感触を得ているという。同紙によれば、第2本社の従業員約5万人は2都市で半数ずつ雇用される。

 アマゾンはこの件についてコメントを拒否した。同社は現在、ワシントン州シアトルに本社を置いている。

 同社は早ければ今週にも結論を発表するとみられる。報道では、ダラス、ニューヨーク、および首都ワシントンからあまり離れていないバージニア州の1都市が建設地の有力候補に挙がっている。(c)AFP