【11月5日 AFP】ボクシングの元世界王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)が5日、現役復帰すると発表し、大みそかに埼玉でキックボクサーの那須川天心(Tenshin Nasukawa)と対戦すると発表した。

 元5階級制覇王者で、パウンド・フォー・パウンド1位との呼び声が高かった41歳のメイウェザーは、昨年8月に総合格闘技(MMA)のコナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)と対戦したのが最後のファイトだった。

 先週末にキックボクシングのグローブをはめた自身の写真をインスタグラム(Instagram)に投稿していたメイウェザーは、マクレガー戦の勝利でボクシングの通算成績を50戦全勝としたが、日本のプロモーターは那須川戦のフォーマットについて明らかにしていない。

 自家用機で来日したメイウェザーは、都内で行われた記者会見で「ファンのみなさんが求めているもの、すなわち血と汗と涙をお見せしたい」とコメントした。

 メイウェザーは「米国の外へ飛び出して、自分の才能を見せるというのは以前からの目標だった。生のメイウェザーが(日本で)戦うところは、まだ世界の誰も目にしていない」と話し、今回の異種格闘技戦は、自身の事業を東アジアにまで広げる計画の一環だと宣伝した。

「東京のマネー・チーム(The Money Team)との関係を今後も維持したい。米国ではこれまでいくつかビッグファイトを開催してきたが、メイウェザー・プロモーションズ(Mayweather Promotions)とTMTの旗が世界中でたなびくのを楽しみにしている」

 一方、脱色したブロンドが印象的な20歳の那須川は、ここまで27勝無敗の戦績を誇るが、プロボクサーとの対戦経験はない。それでも、メイウェザー戦を受けることは「簡単な決断だった」と話し、「びっくりしたが、オファーをもらってすぐにOKした」「なんのルールでもいい。拳で歴史を変えられることを証明したい。とにかく見ていてほしい」とコメントした。(c)AFP