【11月5日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は4日、同代表から引退したウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が、今月ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる米国との国際親善試合で1試合限りの出場を果たすと発表した。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とイングランド代表の最多得点者であるルーニーは、代表チームでのプレーから約2年間離れている。

 現在は米メジャーリーグサッカー(MLS)のD.C.ユナイテッド(D.C. United)でプレーし、米国を生活の拠点としている33歳のルーニーは、15日にウェンブリーで予定されている試合でもう一度だけスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)のユニホームを着ることになった。

 またこの試合は、恵まれない子どもたちの援助を目的として設立されたルーニーの財団を支援するため「The Wayne Rooney Foundation International(ウェイン・ルーニー財団インターナショナル)」という名称で呼ばれることになり、イングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は33歳のルーニーを招集メンバーに加えた。

 ルーニーは、FAが公開した発表文の中でこの一戦について「代表チームでの最後の出場」と明かした上で、「イングランドの選手としてもう一度ウェンブリーでプレーすることができ非常に恐縮するとともに、とてもわくわくしている」と記している。

「私を再び招集し、この財団の支援に協力してくれたサウスゲイト監督とFAに感謝したい」

 またFAは、この試合がウェンブリーに集まった観客にとって「イングランドをW杯(World Cup)と欧州選手権(UEFA Euro)に3度ずつ導いた輝かしいキャリアが幕を閉じるなか、イングランド史上最高の選手の一人に感謝の気持ちを見せる機会」になるだろうと補足した。

 エバートン(Everton)とユナイテッドでプレーしたルーニーは、昨年8月に代表チームからの引退を発表するまで119試合に出場し53得点をマーク。これはともに同代表チームのフィールドプレーヤーの中では最多の数字となっている。

 幼少期からプレーしていたエバートンでの2度目の在籍となった昨季を終え、ルーニーは今季加入したD.C.ユナイテッドで12得点を挙げており、最下位に沈んでいたチームのプレーオフ進出に貢献した。(c)AFP