【11月4日 AFP】イタリアで先週初めから続く暴風雨による死者が、少なくとも20人に上ったことが分かった。当局が発表した。また同国北部では、数千ヘクタールもの森林で、木々がなぎ倒される被害が出た。

 サルデーニャ(Sardinia)島では2日、落雷により87歳の女性と62歳のドイツ人観光客が死亡。同国の市民保護局によると、先週初めから続く悪天候による死者は、20人となった。専門家らは週末にかけても暴風雨が続くと予想している。

 同国北部のベネト(Veneto)州では1日、暴風が吹き荒れ、ドロミーティ(Dolomites)山地を覆う木々がマッチ棒のようになぎ倒された。

 同州のルカ・ザイア(Luca Zaia)知事は、「まるで地震の後のようだ」「巨大なチェーンソーでも使ったかのように、数千ヘクタールの森がなぎ倒された」と述べた。

 さらに、同州では16万人が停電の影響を受けている他、ドロミーティ地方の一部地域は「まるで月面と化した」と説明した。(c)AFP/Ella IDE