【11月2日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は10月31日、内戦が続くイエメンで700万人以上の子どもが食糧難に直面していると明らかにした。また、内戦が終わっても全ての子どもが救われる見込みはないとの見解も示した。

 ユニセフのヘルト・カッペラエレ(Geert Cappelaere)中東・北アフリカ地域事務所代表はAFPとのインタビューで、現在のイエメンの状況について「5歳未満の子ども180万人が栄養失調に苦しんでおり、さらに40万人が特に深刻な栄養失調の状態にある」と述べた。

 ユニセフは先月下旬、イエメンの人口の半分に当たる約1400万人が「飢饉寸前の状態」に直面していると指摘しており、今回のインタビューでカッペラエレ氏はこのうち半数以上が子どもであるとの認識を示した。

 カッペラエレ氏は国連(UN)が先月末にイエメン内戦の全当事者に交渉参加を呼び掛けたことを好意的にみている一方、戦争を終わらせるだけでなく、市民や子どもたちを中心に据えた政策を進める政府機能を構築することが必要だと訴えた。(c)AFP