【11月1日 AFP】英領北アイルランドのイスラム教施設の外で、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(Ku Klux KlanKKK)」の扮装をした集団が写真を撮影していたとの通報があり、ヘイトクライム(憎悪犯罪)として警察が捜査している。

 騒ぎがあったのは東部ニュートナーズ(Newtownards)にあるバングラデシュ・イスラミック・センター(Bangladesh Islamic Centre)で、英メディアによると昨年8月には施設前にブタの頭部が置き去りにされる被害に遭っている。

 ソーシャルメディア上に出回っている写真には、先週末の10月27日に同センターのすぐ近くにKKKの白装束に身を包み、十字架を持った9人の人物が集まっている様子が写っている。

 北アイルランド警察(PSNI)のリチャード・マレー(Richard Murray)警部は10月30日、「われわれは本件をヘイトクライムとして扱っている」と発表した。

 ベルファスト・テレグラフ(Belfast Telegraph)によると、集団はその後市内のパブに移動し、極右の小政党「国民戦線(FN)」のトニー・マーティン(Tony Martin)党首のガールフレンドと記念撮影をしたという。

 一方、この女性は同紙の取材に対し、集団について「偶然出会った他人」「ハロウィーンの仮装をした男たちで、誰だかさっぱり分からなかった」と話している。同紙によると女性は3年前、バングラデシュ・イスラミック・センターに放火しようとしたことがある。これについて女性は「冗談だった」と述べたという。(c)AFP