【11月1日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が31日、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)を棄権すると発表した。記者会見でナダルは、「ここ数日、特にサーブを打つ時に腹筋の感触が良くなかった。医師にプレーしないほうがいいと勧められた」と話している。

 これを受けてナダルは、世界ランキング1位の座をノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に譲ることが決まった。ジョコビッチは、通算4度制している同大会でナダルより良い成績を残せば、2年ぶりに王座に返り咲くことになっていた。

 9月に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)準決勝を膝のけがで棄権して以降、戦列から遠ざかっていたナダルにとっては、待望の復帰時期が延びる結果となった。

 膝のけがでフランスとの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)準決勝に加え、中国で行われた複数の大会も出場を断念していたナダルは「けがという観点で言えば、難しい一年になっている、極端なことは避けたい」「ベストの状態でプレーできないと知りながらコートに立つのは、自分だけでなく誰にとっても良くない」と語った。

 パリ・マスターズの後は、11日から英ロンドンで上位8選手によるシーズン最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)が開催される。(c)AFP