【11月1日 AFP】インドネシア格安航空会社(LCC)ライオン航空(Lion Air)が運航するボーイング(Boeing)の新型旅客機「737MAX」が墜落した事故で、同国捜査当局は31日、ブラックボックスの発見に近づいていると明らかにした。現場海域でブラックボックスからの信号を探知したという。

 事故機は29日、乗客乗員189人を乗せてジャカルタを離陸した後、間もなくジャワ海(Java Sea)に墜落した。ブラックボックスの回収は、世界最先端の旅客機に数えられる737MAX型機が墜落した原因を解明するための鍵となる。

 当局は、機体の主要部分に近づいているとの確信を示すとともに、事故機が墜落したインドネシア北部沖、水深30〜40メートル前後の位置でブラックボックスの信号を探知したと明らかにした。

 インドネシア国家捜索救助庁のムハンマド・シャウギ(Muhammad Syaugi)長官はジャカルタで記者団に対し「ブラックボックスの信号を探知した」と述べた。

 さらに同長官は「救命胴衣やズボン、衣服といった乗客の所持品多数を、海面だけでなく、海中でも確認できた」と説明。これは機体主要部分が近くにあることを示しているとした。

 捜索にはダイバー数十人を含む約1000人や、ヘリコプター、船が投入されているが、当局によれば生存者は見つかっていない。(c)AFP/Harry PEARL