野良猫の世話で忙しい胡おばさん、家族も応援 北京
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午後4時過ぎになると、胡おばさんはまた忙しく動き出した。ドライフード、缶詰、鶏レバーと水を包む。そして10数個の弁当箱を入れる。「これはニャンコ専用の容器なの。食べ終わったら、また持ち帰り、洗って次に使うのよ」
午後5時、記者は胡おばさんと一緒に家を出た。2階まで降りるともう、ニャオ、ニャオという鳴き声が聞こえてくる。1階の出口から出ると、15~16匹の猫が待っていた。「さあ、ごはんだよ」という胡おばさんの言葉に、ニャンコらはおとなしく胡おばさんの後についてくる。ある空き地まで来ると、胡おばさんは一つずつ食器を取り出し、1匹ごとに夕飯の盛り付けをする。
「この子らは好みが違うの。皆それぞれよ」。1杯目を食べ終わって足りなければ、おかわりを入れてあげる。「野良は寿命が短いから、なるべく美味しいものを食べさせたいの」
満腹になってその場で爪をなめたり、毛づくろいをしたりするのもいれば、胡おばさんに甘えてくっついて離れないのもいる。約30分後、ようやくそれぞれ帰っていくと、胡おばさんはあたりを見回しながら「いつも来るのが遅い子がいるの。もうちょっと待ってあげましょうね」。少し経つと、胡おばさんが予想したとおり、2匹の影が近寄ってきた。
胡おばさんが餌場を一回りして自宅に帰りついた時には、すでに午後8時を過ぎていた。
■「生きてるってことは容易じゃないのよ」
手間と暇をかけ、お手製の食事を作り、冬になれば布団や箱で家を作ってあげる…と胡おばさんの隠居生活は、現役の時より忙しい。毎日の鶏レバー5キロ、毎週1回のドライフードとウェットフードの購入で毎月の年金は全部なくなる。
幸いに、娘と夫は胡おばさんを支持しているという。「家の維持費は負担してくれるし、たまにはお小遣いもくれる。夫は、疲れすぎないようにと言ってくれるの」と胡おばさんは幸せそうに微笑みながら言う。
「引退したての頃は、友人から旅行への誘われたこともあったが、胡おばさんは一度も行ったことが無い。「私が行ってしまったら、誰がこの子らの面倒を見られるの? 毎日私が来るのを待ってくれているのだからね」「みんな生きている『命』、生きるってことは容易じゃないのよ」(c)東方新報/AFPBB News
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