【10月28日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグ、レスター・シティ(Leicester City)のホームスタジアムのそばで27日、同クラブのオーナーであるタイ人実業家の所有するヘリが墜落する事故が起こった。

 パイロットや搭乗者の身元については、現時点で確認が取れていないが、ウィチャイ・シーワタナプラパー(Vichai Srivaddhanaprabha)会長は、これまでも試合観戦後はヘリでスタジアムを後にすることが多かった。また、地上にいた人にけがなどがあったかどうかも、現時点ではわかっていない。

 事故はこの日行われたレスター対ウェストハム(West Ham)のプレミアリーグの試合後に起こり、ヘリはレスターの本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)近くの駐車場に墜落した。炎に包まれるヘリコプターの写真が携帯電話で撮影されており、現場にいたAFPのカメラマンも、残骸から黒煙が上がるのが見えたと話している。

 試合を取材していたフリーのカメラマンは、BBCラジオ5ライブ(BBC Radio Five Live)に対してヘリがスタジアムから飛び立った後に墜落するのを見たと語った。

 カメラマンは「エンジンが止まったような感じがした。それで振り向くと、ブンブンいう音がした。それから静かになり、ブレードが回り始めて、そして大爆発が起こった」と話した。その後「巨大な火の玉」が見えたので、現場に急いだという。

 タイの億万長者であるウィチャイ会長は、これまでクラブに多額の資金を投じ、そのおかげもあって下位が定位置だったチームは2016年、プレミア制覇というサッカー史に残る快挙を達成していた。(c)AFP/ Ben STANSALL with Dmitry ZAKS