【10月28日 AFP】台北で27日、アジア最大となる性的少数者(LGBT)のパレードが開催され、きらびやかな衣装を着けたドラァグクイーン(女装パフォーマー)や角をつけ悪魔に扮(ふん)した人々がキリスト教の牧師や支援者と共に練り歩いた。

 パレードの開始に当たり、台湾総統府前の広場に集まった参加者たちは「愛は平等」「幸せな将来に投票しよう」などと書かれた虹色の横断幕やプラカード、うちわを振った。主催者は海外から訪れた人も含め13万7000人が参加したとしている。

 台湾の司法院大法官会議は昨年5月、同性婚を支持し、2年以内に同性婚を認める法整備をしなければならないとする判断を下したが法整備は進んでいない。蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は同性婚に関して社会はまだ分断されていると述べている。

 同性愛者の権利に反対する人々は、結婚は男女間に限られるべきだとして民法改正への賛否を問う公民(国民)投票を呼び掛けている。一方のLGBTの権利推進派は同性婚を認める方向での民法改正や同性愛について学校で教えることへの賛否を問う公民投票を呼び掛けている。いずれの公民投票も11月に行われる統一地方選と共に実施されることになっている。(c)AFP/Sean CHANG, Amber WANG