【10月27日 AFP】膝の故障で戦列を離れていた男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が26日、次週開催されるパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)での復帰を控えて現地入りした。大会ディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏は、同日行われた対戦組み合わせ発表会で、ナダルが「パりに到着した」と公表した。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を記録しているナダルは、先月上旬に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)準決勝のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)戦で右膝を痛め、途中棄権を余儀なくされた。

 ナダルはそれ以降、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)準決勝のフランス戦を見送り、中国オープン(China Open 2018)と上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)も欠場。休養を余儀なくされていた間は、洪水で12人の死者を出した故郷のスペイン・マヨルカ(Majorca)島で清掃作業に参加するなどの支援活動を行っていた。

 今大会で予定通り復帰すればナダルは2回戦から登場し、フランスのジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy)とフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)の勝者を迎え撃つことになる。

 32歳のナダルは今シーズン、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)を制した後、全仏オープンテニス(French Open 2018)で通算11度目のタイトルを獲得するなど、素晴らしい成績を収めた。

 世界ランク1位のナダルが不在の間、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が調子を上げて215ポイント差の同2位に肉薄している。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)を制したジョコビッチの初戦の相手は、全仏オープンテニス(French Open 2018)の準々決勝で黒星を喫した相手のマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)か、予選勝者のどちらかとなる。

 パリ・マスターズが終了した時点で、男子の上位8選手は来月11日に英ロンドンで開幕するシーズン最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)の出場が確定する。(c)AFP