【10月27日 AFP】メキシコ政府は26日、母国での深刻な暴力などから逃れて米国を目指す中米移民の移動集団(キャラバン)に対し、南部2州にとどまる場合に限って医療や子どもたちへの教育を提供し、短期の仕事を紹介する計画を発表した。

 メキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は、「あなたの家」と銘打った計画を発表。ツイッター(Twitter)に投稿された動画によると、メキシコ南部チアパス(Chiapas)、オアハカ(Oaxaca)の2州にとどまることに同意した移民には医療サービスを提供し、子どもたちにも学校で授業を受けられる機会を与えるとしている。

 同計画は、主にホンジュラスから大量流入している移民問題対策としては初の広範囲に及ぶ具体的な試みとなる。提案に応じることを希望する移民は、メキシコ移民局(INM)に書類を提出しなければならない。

 約7000人のキャラバンはメキシコ南部を移動中で、その多くの人が米国を目指しているが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は入国を食い止める決意を示している。(c)AFP