【10月27日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2018)は26日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-6(7-1)、4-6、6-4でジル・シモン(Gilles Simon、フランス)をなんとか下し、準決勝に進出した。

 フェデラーは今週、バーゼル(Basel)で本調子をつかめず、手のかかるベテランのシモンを相手にミスを重ねながらも、2時間半を超える一戦を制した。

 フェデラーは「勝ちはいつだってうれしいし、こういった形で勝ち抜けて満足だ。ブレークがかなりあって、全体的に浮き沈みが激しかった。それでも冷静さを保って、やるべき事をやった。今の気分は上々だ」とコメントしている。

 直近6度の対戦で勝利を収めているシモンを相手に、フェデラーは簡単に主導権を握ることができず、第1、第2セットは追いかける展開となりながらも、通算14度目となる大会4強入りを果たした。フェデラーは大会通算8度の優勝を飾っており、この大会での連勝を18に伸ばしている。

 第7シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との対戦が決まった準決勝に向けて、四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーは、素早い立て直しを迫られる。メドベージェフはこの日、第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を6-4、3-6、6-3で退けている。

 メドベージェフとの対戦が決まる前にフェデラーは、どちらも今秋タイトルを獲得している若手との対戦を控えて、「チャレンジになるだろうね。若手との戦いで、あしたどんな思いを抱くのかわくわくする」とコメントしている。

 第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は7-5、6-3で第8シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)を下し、こちらも4強入りを果たしている。

 ズベレフは準決勝で、マリウス・コピル(Marius Copil、ルーマニア)と対戦する。(c)AFP