【10月26日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の元ジュニア王者トッド・リード(Todd Reid)さんが今週に亡くなったことが分かった。34歳。死因は不明だという。母国オーストラリアの関係者とメディアが26日、明かした。

 2002年に行われたウィンブルドンのジュニアの部を制し、将来のスター選手候補として注目されたリードさんだったが、度重なる故障に加え、伝染性単核球症を患ったことで2005年に競技を退くことを余儀なくされた。

 メルボルンの地元紙ヘラルド・サン(Herald Sun)によると、リードさんは13歳の時に大手マネジメント会社IMGと契約。その並外れた将来性から、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は「次世代の大物」と題し、長文の特集記事を掲載した。

 米フロリダ州のアカデミーでニック・ボロテリー(Nick Bollettieri)氏の指導を受けたリードさんは、2002年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)にワイルドカード(主催者推薦)で出場。グランドスラムでATPデビューを果たした。

 2年後の全豪オープンでは3回戦に進出したが、最終的に同大会を制したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の前に敗退。その年、リードさんは世界トップ100入りに迫るなど、キャリア最高のシーズンを送った。(c)AFP