【10月26日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2018)は25日、シンガポールで5日目が行われ、大会第6シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と第7シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が準決勝進出を決めた。

 スビトリーナは、連覇を狙った第2シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)との2時間35分に及ぶ一戦を5-7、7-5、6-3のフルセットで制し、所属するホワイトグループを無敗で首位通過した。

 試合は、4強入りにはストレート勝ちが絶対条件だった全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)女王のウォズニアッキが第1セットを奪うと、決定的な場面は第2セット第12ゲームで訪れた。

 開幕から2連勝を飾り、この試合で1セットを奪えばベスト4に入ることができるスビトリーナは、セットポイントのチャンスを4度逃しながらも、最後は5回目のチャンスでウォズニアッキがミス。このセットをものにし、喜びを爆発させた。

 続く最終第3セットは、スビトリーナが第8ゲームでブレークに成功し、そのまま勝利。去年のWTAファイナルズで、ウォズニアッキを相手にわずか2ゲームしか奪うことができなかったスビトリーナにとっては、最高のリベンジとなった。

 スビトリーナは試合後「2人ともプレッシャーがかかっていた」「すべてのポイントで全力を尽くさなければならなかったが、きょうは最後まで押し通せるだけの精神力があったと思う」と報道陣に語った。

 敗れたウォズニアッキは、スビトリーナは勝利にふさわしかったとした上で、「すべてのセット、特に第3セットは非常に拮抗(きっこう)していたと思う」「自分はすべてを出し尽くした。きょうは彼女のプレーが私を上回った」と話した。

 一方のプリスコバは、直前に行われた試合で第4シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を6-3、6-4のストレートで破り、準決勝進出へ一番乗りを決めていた。

 ここまで白星がなかったクビトバは、ラウンドロビン突破へ望みをつなぐためにはストレート勝ちを収める必要があったが、試合を通して苦しみ、2015年以来の出場となったWTAファイナルズは不本意な結末となった。

 同胞のクビトバと4度目の対戦にして初勝利を挙げた元世界ランキング1位のプリスコバは、これで2年連続の準決勝進出。今大会ではウォズニアッキも破っている同選手は「自分にとっては大きな勝利」「彼女(クビトバ)を倒して準決勝へ進むことには大きな意味があるし、とにかく特別」と喜んだ。

 一方、レッドグループのラウンドロビン最終戦は26日に行われ、4選手全員に4強入りの可能性が残されている。(c)AFP